しし座流星群の見方と2026年の見頃|方角・時間帯
しし座流星群は、母彗星55P/テンペル・タットル彗星が残した塵の帯を地球が横切ることで毎年11月に現れる流星群で、対地速度は秒速約71kmとすべての流星群の中で最速です。
年60夜以上観測を続けてきた筆者も、11月の遠征では数より一発の鋭さがこの流星群の面白さだと何度も感じてきました。
2026年の極大は11月18日午前8時45分ごろで日本では日中に重なるため、狙い目は18日未明2時ごろから夜明け前、月も17日23時すぎに沈むので条件は比較的良好です。
予想出現数はZHR約15で平年は控えめですが、明るい光跡や流星痕まで楽しめるので、真冬装備を整えて空の広い場所で見上げてみてください。
しし座流星群とは|全流星群で最速の流れ星
しし座流星群は、毎年11月に見られる流星群の中でも、対地速度が秒速約71kmと現存する全流星群で最速です。
地球の公転速度に塵の進入速度が真正面から重なるためで、流星は一瞬で強く光り、細く鋭い光跡を残します。
速さゆえに明るい流星や火球が出やすく、通過後に流星痕が数秒から数十秒残ることもあります。
秒速71kmという最速スピードが生む鋭い光跡
しし座流星群の魅力は、単に数が出ることではありません。
秒速約71kmという対地速度が生む切れ味のよさで、空を横切る瞬間にぱっと強く発光し、ほかの流星群よりも輪郭のはっきりした光跡を見せます。
流星は大気に入った瞬間の摩擦で発光しますが、速度が速いほどエネルギーの解放が急になり、見た目の印象も鋭くなるのです。
観望会で初めて流星痕をはっきり見た夜もこの流星群で、流れたあとに淡い緑がかった光の帯が数秒空に残り、思わず歓声が上がりました。
さらに、速い流星は明るい流星や火球になりやすく、通過後に数秒から数十秒だけ光の帯が残ることがあります。
これが流星痕です。
遅い流星群ではなかなか味わえない現象で、ただ見えたかどうかでは終わらないのがしし座流星群らしさでしょう。
観望会で「1個でいいから明るいのが見たい」と話していた初心者に勧めたことがありますが、数が多い群よりもこの流星群のほうが印象に残る、と喜ばれました。
放射点はしし座の頭『大鎌』のあたり
放射点は赤経10時12分・赤緯+22度付近で、しし座γ星のあたり、しし座の頭にあたる大鎌の部分です。
流星そのものは空のあちこちに現れますが、見かけ上はこの一点から四方へ飛び出すように見えます。
放射点の位置を知っておくと、「どの星座の流星群なのか」がぐっと腹落ちします。
しし座の頭、大鎌のあたりを意識して空を見上げると、流星群の地理が立体的に見えてきます。
星座早見や夜空の見え方に慣れていない人でも、流星の向きをたどるだけで放射点の感覚がつかめるはずです。
流星群はただ天頂付近を眺めるだけではなく、どこから飛び出して見えるのかを探す楽しさがあります。
ペルセウス・ふたごと並ぶ知名度の理由
しし座流星群は、ペルセウス座流星群の8月、ふたご座流星群の12月と並んで名前の知られた流星群です。
ただし、両者が毎年安定して多いのに対し、しし座流星群は年ごとの変動が大きいという立ち位置にあります。
ここが、この流星群を特別にしている点です。
母彗星55P/テンペル・タットル彗星が約33年周期で残した塵の帯を地球が横切るため、平年は控えめでも、彗星回帰前後には流星嵐級の大出現が起こることがあります。
1833年には1時間10万個超とも伝えられる大出現があり、1966年には北米で猛烈な嵐が観測されました。
2001年にも米アリゾナで1時間換算2600個規模の大出現があり、次に1833年・1966年級が期待されるのは2099年ごろとされます。
だからこそ、ふだんは落ち着いた活動でも、いつかの「化ける夜」を想像させる流星群なのです。
2026年のしし座流星群はいつが見頃か
2026年のしし座流星群は、11月6日〜30日ごろに活動し、流星数が増えるのは11月14日〜24日ごろです。
2026年の極大は11月18日午前8時45分ごろで日本では日中に当たるため、狙うべきなのは18日未明から夜明け前になります。
月は17日23時すぎに沈むので、月明かりを気にしにくい時間帯に空を広く見上げるのが見頃です。
極大は11月18日朝、見頃は18日未明〜夜明け前
しし座流星群は母彗星55P/テンペル・タットル彗星が残した塵の帯を地球が横切ることで毎年11月に現れます。
対地速度は秒速約71kmと全流星群の中でも最速で、明るい流星が鋭く走り、通過後に数秒残る流星痕や火球も見つけやすい群です。
放射点は赤経10時12分・赤緯+22度付近、しし座の頭「大鎌」のあたりにあります。
活動期間はおおむね11月6日〜30日で、その中でも流星数が増えるコアは11月14日〜24日ごろです。
極大の前後数日は「普段より少し多いかも」という感覚で楽しめるので、極大の1夜だけに照準を合わせすぎないほうが観測の満足度は上がります。
筆者も極大日にこだわって平日の夜に遠征し、空振りしたことがありますが、前後の週末に同条件で粘った夜には数個の明るい流星に出会えました。
2026年の極大は11月18日午前8時45分ごろと予測され、日本では日中です。
極大そのものは見られないため、現実的な狙い目は極大に最も近い夜である18日未明になります。
放射点は18日午前2時ごろから夜明け前にかけて高く昇るので、宵の口で切り上げるより、未明に粘るほうが数を稼ぎやすいでしょう。
放射点が高い時間ほど空の広い範囲から流星が飛び込んでくるので、ここは我慢比べです。
月は17日23時ごろ沈み観測条件は良好
極大前夜の月齢は約8で、上弦を少し過ぎた月です。
月は11月17日23時すぎに沈み、その後は空が暗くなるため、月明かりに邪魔されにくい条件になります。
しし座流星群はもともと暗い流星から明るい流星まで幅広く出ますが、月が残っていると淡い流星が埋もれやすいので、月没後に観測を始める意味は大きいです。
未明の夜空は、気温の低下で空気が澄んで見えやすくなることもあります。
冬に近い時期なので防寒は欠かせませんが、そのぶん暗順応もしやすく、空全体を見渡す待ち方が生きてきます。
寝転べる姿勢を作り、放射点だけを凝視せず、しし座を含む広い範囲を見上げてみてください。
実際に見える数は1時間に10〜15個が目安
予想されるZHRは約15です。
これは理想条件での理論値なので、肉眼での実際の出現は1時間あたり10〜15個程度が目安になります。
数だけを見ると控えめですが、しし座流星群は流れる速度が速く、ひときわ明るい流星に出会えたときの印象が強い群です。
未明に放射点が高くなってから急に流星が増えた観測夜もあり、宵の口で諦めて帰った人ほどもったいないと感じました。
流星群は「見えた個数」だけでなく、「いつ増えるか」を押さえると満足度が変わります。
2026年は流星嵐を期待する年ではありませんが、それでも最速級の流星が夜空を切る瞬間を狙う価値はあります。
おすすめです。
なぜ年によって見える数が違うのか|母彗星と33年周期
しし座流星群の年ごとの差は、母彗星55P/テンペル・タットルが残す塵の帯を地球がどこで横切るかで決まります。
公転周期は約33年で、回帰のタイミングに地球の軌道が重なると流星数が跳ね上がり、平年と当たり年の差がはっきり出ます。
観望会で「今年はすごいですか」と聞かれたときにこの仕組みを説明すると、見え方の違いがすっと腑に落ちるのです。
母彗星55P/テンペル・タットルと約33年周期
しし座流星群の母天体は55P/テンペル・タットル彗星です。
この彗星は約33年で太陽のまわりを回り、そのたびに軌道上へ細かな塵をばらまきます。
地球がその塵の濃い帯を横切る年は流星が増え、外れる年は静かになります。
だから「毎年同じように見える流星群」ではなく、彗星の動きと地球の位置関係が出現数を左右する流星群なのです。
この周期性があるからこそ、しし座流星群は予報の面白さがあります。
先輩観測者から2001年の大出現の興奮を何度も聞かされたときも、単なる思い出話ではなく、彗星の回帰が現象を変える実例として印象に残りました。
案内の現場でも、当たり年と平年の違いを33年周期で話すと、初めての人でも「来る年」と「待つ年」の意味を理解してくれます。
流星嵐とは何か(1833年・1966年・2001年の記録)
彗星回帰の前後数年には、1時間あたり数千〜数十万個に達する流星嵐が起こることがあります。
通常の流星群が1時間数十個なら、桁がまったく違います。
しし座流星群が特別視される理由は、この流星嵐の可能性にあります。
夜空が一気に明るくなるだけでなく、流星群そのものが彗星の残した軌跡だと実感できるからです。
歴史でまず挙がるのが1833年の大出現です。
1時間に10万個を超えたとも伝えられ、近代的な流星研究の出発点になりました。
1966年には北米で猛烈な嵐が観測され、流星群が彗星と結びついている証拠として語り継がれています。
近年では2001年に大出現があり、米アリゾナで1時間あたり換算2600個規模が観測されました。
日本でも星が降る夜として記憶された出来事で、塵の帯と地球の位置が偶然そろった結果だと考えると納得しやすいでしょう。
次の大出現は2099年ごろ、平年は控えめ
次に1966年・1833年級の本格的な流星嵐が期待されるのは2099年ごろとされています。
2026年を含む平年は控えめで、夜空いっぱいの嵐を前提にすると肩透かしに感じるかもしれません。
とはいえ、平年でも明るい流星や速い流星を目で追えるのがしし座流星群の持ち味です。
派手さを求めすぎず、見られた一筋をきちんと味わう姿勢がちょうどいいのではないでしょうか。
観測に必要な準備と持ち物
11月の流星観測では、まず「寒さに耐えられる準備」を整えることが、観測そのものの成功率を左右します。
流星は肉眼で広い空を見渡してこそ拾いやすく、見上げる姿勢を長く保てるかどうかも結果に直結します。
だからこそ、防寒・姿勢・場所選び・持ち物を先に固めておくのが近道です。
防寒は『真冬装備』が正解
11月の夜間〜未明は、地域によって氷点下近くまで冷えます。
しかも流星観測はじっと空を見上げ続けるため、歩いているときより体感温度が下がりやすく、薄着のままでは集中が持ちません。
ダウン、手袋、ニット帽、厚手の靴下、カイロを『真冬装備』としてそろえ、首元まで冷気を入れない格好にしておくと、観測の途中で撤収する事態を避けやすくなります。
筆者も、防寒を甘く見て震えながら30分で撤収したことがあります。
その直後に明るい流星が流れたと同行者に後で聞き、見逃した悔しさが今でも残っています。
寒さ対策は快適さの問題ではなく、空を見続ける時間を確保するための準備だと考えておくとよいでしょう。
手先と足先が冷える前提で、先に温めてから始めてみてください。
観測は肉眼が基本、双眼鏡・望遠鏡は不要
流星観測は肉眼が基本です。
望遠鏡や双眼鏡は視野が極端に狭くなるため、いつどこに飛ぶか分からない流星を捉える用途には向きません。
「高い機材がないと見られない」という誤解を最初に外してしまえば、初心者の心理的ハードルはかなり下がります。
必要なのは精密な光学機器ではなく、広い空を見渡せる目と、暗さに目を慣らす時間です。
姿勢づくりも同じくらい効きます。
首を反らし続けると、数分で疲れてしまい、空に意識を向ける余裕がなくなります。
リクライニングチェアがあれば、首を支えながら上半身を預けられますし、銀マット+寝袋で寝転んでしまう方法もあります。
観望会でリクライニングチェアを貸し出すと、参加者の集中が続いて観測時間が倍近くになる、という運営側の実感もあります。
姿勢の準備は、見える流星の数以上に観測継続時間を増やす工夫です。
暗い空を選ぶ(光害の少ない場所)
見える数は空の暗さに直結します。
ボートルスケールで暗い場所ほど、街明かりに埋もれやすい流星まで拾いやすくなるため、市街地を離れた観測スポットを選ぶのが基本です。
空が暗いと、流星の軌跡だけでなく、流れたあとに残るわずかな印象まで追いやすくなります。
逆に、周囲が明るい場所では明るい流星しか目に入りにくく、せっかくの夜に物足りなさが残りがちです。
あると便利なのは、赤色ライト、温かい飲み物、星図アプリです。
赤色ライトは暗順応を崩しにくく、温かい飲み物は体の芯を保つ助けになります。
星図アプリは、流星の合間に星座の位置を確認するときに役立ちます。
道具を増やしすぎる必要はありませんが、暗い空と長く向き合うための小さな支えを用意しておくと、観測はぐっと楽になります。
しし座流星群の見方|方角・姿勢・待ち方
しし座流星群を見やすくするコツは、放射点の位置を追いかけすぎず、空の広い範囲を見渡すことです。
東京では11月17日23時ごろに放射点が東北東の空へ昇り、18日未明には東〜東南東でかなり高い位置まで上がりますが、放射点が低い時間帯は数が伸びにくいので、少し遅い時間まで待つ流れを組むと観測しやすくなります。
見上げる方角と、待つ時間。
この二つを先に決めておくと、現地で迷いません。
放射点(しし座の頭)の昇る時間と方角
東京では11月17日23時ごろに、しし座の頭にあたる放射点が東北東の空へ姿を見せ、その後は時間とともに高度を上げていきます。
放射点が低いうちは流星が少なく、未明へ進むほど有利になるので、早い時間に数を期待しすぎないほうが落ち着いて見られるでしょう。
18日未明には東〜東南東の空で高度50度前後まで上がる見込みですが、年や観測地で見え方は少し変わります。
数字は目安として受け取り、空のどこまで開けて見えるかを意識するとよいです。
放射点だけを見ない『空全体を仰ぐ』のがコツ
流星は放射点から四方へ放射状に飛ぶように見えるため、放射点そのものを凝視しても取りこぼしが増えます。
視界の端を横切る流星のほうが印象に残ることも多く、筆者自身も放射点ばかり追っていて、真上から放射点の方向までを含む広い空に現れた明るい流星を何度も逃しました。
そこから見方を変え、首を少し後ろに倒して空全体をぼんやり仰ぐようにすると、流星の筋が目に入りやすくなりました。
初心者に「どの方角を見ればいい?」と聞かれたら、「空全体」と答えるのがいちばん実用的です。
暗順応15分と最低30分以上の粘り
現地に着いたら、まず暗い環境で最低15分は目を慣らしてください。
暗順応が進むと、さっきまで見えなかった暗い星まで急に見えてきて、流星の細い光も拾いやすくなります。
観望会でもこの15分をきちんと取ってもらうと、参加者が「さっきまで見えなかった暗い星が急に見えてきた」と驚く場面が何度もありました。
流星群は気まぐれなので、短時間で結果を決めず、最低でも30分以上は腰を据えて待つ姿勢で臨みましょう。
おすすめです。
観測のコツと当日の天候判断
観測の成否は、結局のところ雲量で決まる場面が多いです。
極大日でも曇れば流星は見えないので、出発前と現地の両方で雲予報を見て、晴れ間が残る時間帯と場所へ寄せる判断が先になります。
筆者も極大の晴れ予報を信じて遠征したのに、現地だけ雲に覆われて悔しい思いをしたことがあり、細かく雲予報を追っていれば隣県の晴れ間に回れたはずだと感じました。
天候判断は観測そのものの前段ではなく、観測の成否を左右する本体だと考えてください。
雲予報(GPV等)で晴れ間を読む
GPV気象予報のような雲予報は、単に「晴れか曇りか」を見る道具ではありません。
どの時間に薄雲が抜けるか、どの方角に雲の切れ目が残るかを読めると、出発時間や待機場所の決め方が変わります。
流星群は空全体を広く見る観測なので、頭上が少しでも開ける場所を確保できるかどうかが効いてきます。
地図上で移動候補を2〜3か所持っておき、雲の動きに合わせて早めに切り替える運用が実用的です。
暗順応を守る(赤色ライト・スマホ設定)
白いスマホ画面光は、目が慣れてきた暗順応を一瞬で崩します。
そこで画面を赤色表示にし、通知確認や星図の参照は赤色ライトに寄せると、見え方を保ったまま情報だけを取れます。
観望会では参加者のスマホが明るいままだと周囲の暗さが台無しになるため、開始前に全員のスマホを赤色設定にそろえる運用へ変えました。
こうした準備は地味ですが、空の暗い部分で流星の淡い軌跡を拾うには効きます。
満月に近い夜は、月明かりが暗い流星を押し流すため、見える数が目に見えて変わります。
2026年は月が早く沈むので条件としては有利ですが、年によっては月の出没時刻を確認するだけで観測の組み立てが変わるでしょう。
月が残る時間は明るい流星中心、月が沈んでからは暗い流星まで含めて拾う、という切り替えを意識すると無駄がありません。
やりがちな失敗と安全対策
夜間から未明にかけての屋外観測では、防犯、足元、帰路の3つを同時に見ます。
人目の少ない場所ほど荷物の置き忘れや転倒が起きやすく、できれば複数人で行動したほうが安心です。
車中泊や仮眠を組み込むなら、一酸化炭素のリスクと凍えへの備えを外さないでください。
暖房を使う場面でも換気と眠気の管理を両立させる必要があります。
観測に集中すると安全確認が後回しになりやすいので、到着直後に帰路のルートと退避先を決めておくと落ち着いて観測できます。
しし座流星群を撮影するなら
しし座流星群を撮るなら、まずは固定撮影を前提に組み立てるのが近道です。
三脚にカメラをしっかり据え、広角レンズで空を広く入れて連続撮影すれば、流星がいつ現れても拾える確率が上がります。
狙って一発を当てるより、数を重ねて写し込む発想に切り替えると、撮影の手応えがぐっと変わるでしょう。
固定撮影の基本設定(ISO・SS・F値)
流星撮影の土台は、暗い夜空をできるだけ明るく、かつ流れ星の軌跡を止めすぎない設定にあります。
目安はISO1600〜3200、シャッタースピード15〜30秒、F値開放(F2.8以下)、焦点距離14〜24mmです。
広角にして空の面積を稼ぎ、露光時間を長めに取ることで、流星が通過する瞬間を写し込む確率が上がります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| ISO | 1600〜3200 |
| シャッタースピード | 15〜30秒 |
| F値 | 開放(F2.8以下) |
| 焦点距離 | 14〜24mm |
設定を決めたら、1枚ずつ待つのではなくインターバルタイマーで連続撮影に切り替えましょう。
流星はどの瞬間に飛ぶか分からないので、枚数を増やすほど当たりやすくなります。
実際、筆者も固定撮影で一晩に数百枚を撮って、ようやく1枚に明るい流星が入ったことがあります。
あの経験で、流星撮影は腕前以上に「数勝負」だと実感しました。
スマホで撮るなら三脚と長秒設定
スマホでも、三脚で固定できれば流星撮影は狙えます。
夜景モードや長秒露光に対応したマニュアルアプリを使い、できるだけ暗い空を長くため込む設定にしましょう。
手持ちでは星の点像が流れ、流星の光も安定して残りません。
観望会で、手持ちのスマホでは何も写らず落胆していた参加者に簡易三脚を貸したことがあります。
すると、同じスマホでも星まで写り、画面をのぞいた瞬間に表情が変わりました。
固定できるかどうかで結果がここまで変わるのだと、本人がいちばん驚いていました。
まずは揺れを止めることから始めてみてください。
写真と肉眼では見え方が違う
肉眼で見える流星は、写真では線状の軌跡として残ります。
逆に、目ではしっかり見えた淡い流星が、写真には入らないことも少なくありません。
写真は光を蓄えるので強く見えますが、見え方の性質は肉眼と別物だと考えたほうが自然です。
だからこそ、しし座流星群では「撮ること」と「見ること」を分けて楽しみましょう。
写真は記録、肉眼はその場の感動です。
まず夜空を見上げて流星の速さと明るさを味わい、写った1枚をあとで確認する流れにすると、観察も撮影も両方満足しやすくなります。
おすすめです。
元プラネタリウムスタッフ。年間60夜以上の観測遠征を続けるフリー天文ライター。星空案内人の資格を持ち、全国の観測スポットと季節の星空ガイドを得意とします。
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