星空観測

アステリズムとは|星の並び一覧と大三角の探し方

更新: 宮沢 拓海

アステリズムは、星座とは別に天球上の星々を結んで見つけやすくした星の並びで、近代88星座がIAUの公認区分であるのに対し、南十字星と北斗七星を除けば非公認の存在です。
北斗七星の柄からカーブを延ばしてアークトゥルスを見つけた瞬間、観望会では歓声が上がりますが、この発見の手応えこそがアステリズムの面白さだといえます。
この記事では、春夏秋冬と通年の代表を並べながら、どの明るい星からたどればよいかをセットで示し、北斗七星から春の大曲線、アークトゥルス、スピカへと線で追う楽しさをそのまま持ち帰れるようにします。
夏の大三角が見かけの並びにすぎず、アルタイル約17光年、ベガ約25光年、デネブ1000光年以上と距離が大きく異なることや、すばるのような実在の星団とは違うことも押さえながら、道具なしで今夜から試せる探し方へつなげていきましょう。

アステリズムとは?星座・星団との違い

アステリズムは、天球上で複数の星を結んで見つけやすい形にした「星群」です。
星座の一部を使うものと、複数の星座にまたがるものがあり、どちらも夜空を読むための目印として親しまれてきました。
88星座が国際天文学連合(IAU)によって領域まで定められた公式区分なのに対し、アステリズムは南十字星と北斗七星の2つを除いて非公認です。
まずこの違いを押さえると、星座と星群がごちゃつかなくなります。

アステリズム(星群)の意味

アステリズムは、空に散らばる星々を人が見やすいかたちで結び、意味のある並びとして扱う考え方です。
星そのものがひとまとまりの天体というより、目で見た配置に名前を与えたものだ、と捉えると理解しやすいでしょう。
北斗七星がよく知られるのは、その典型だからです。
プラネタリウム勤務時代にも、「北斗七星は星座ですか?」という質問を何度も受けましたが、おおぐま座の一部だと伝えると腑に落ちる人が多かったのを覚えています。

星座・星団との違いを一言で

星座は88星座としてIAUが公式に定めた区分で、空の領域そのものを表します。
アステリズムはそこまで厳密な公式区分ではなく、見つけやすさを重視した呼び名に近い存在です。
さらに、すばる(プレアデス星団M45)のような星団は、重力で実際に結びついた集団ですから、見かけだけの並びであるアステリズムとは別物になります。
夜空を見上げるときは、この3つを分けて考えると混乱しません。

項目星座アステリズム星団
性質空の領域の公式区分星を結んだ見かけの並び重力で結ばれた天体集団
公認IAUが公式に定義南十字星と北斗七星を除き非公認公式区分ではない
実体範囲として存在見かけの形として存在実在の集団として存在

観測遠征で暗い空に立つと、教科書の星座線より先に、大きな並びが目に飛び込んできます。
春の大曲線、夏の大三角、秋の四辺形、冬のダイヤモンドのような枠組みを先に覚えるほうが、実戦的なのです。
アステリズムは有史以来、時刻や方角、天球の位置を知る簡易な目印として使われてきました。
夏の大三角も、アルタイル約17光年、ベガ約25光年に対し、デネブは1000光年以上離れていて、見かけの配置にすぎません。

『星座の一部型』と『星座またぎ型』

アステリズムは大きく2種類に分けられます。
ひとつは北斗七星のように、ひとつの星座の中の星を結んだ「星座の一部型」です。
北斗七星はおおぐま座の一部であり、星座名そのものではありません。
もうひとつは夏の大三角のように、複数の星座にまたがる「星座またぎ型」です。
どちらも大切なのは、線で結ばれた配置が距離や重力関係を示すわけではない、という点です。
まず大づかみの並びを覚え、そこから細部へ入っていくと、星座探しはずっと楽になります。

春のアステリズムと探し方

春の星探しは、北斗七星を見つけられるかどうかでぐっと楽になります。
柄のカーブをそのまま南へ延ばすと春の大曲線になり、アークトゥルス、さらにスピカへと視線がつながっていきます。
そこにデネボラを加えると春の大三角が形になり、コル・カロリまで拾えれば春のダイヤモンドへ広がります。
見ごろは4〜6月の20〜22時ごろで、南から東の空を広く使うのがコツです。

北斗七星から春の大曲線をたどる

4月の観望会で案内すると、まず北斗七星の柄先2星を結んだカーブを目で追う段階で、参加者の表情が変わります。
そこから南へ同じ流れで延ばしていくと、最初に目に入るのがオレンジ色のアークトゥルスです。
色がはっきりしている星は記憶に残りやすく、次に空を見上げたときの手がかりになります。
さらに曲線を続ければスピカに届きますが、春は地平近くの光害と霞みで低い星が埋もれやすいので、少し標高のある場所や視界の開けた方角を選ぶと探しやすくなります。

春の大三角の3つの星

春の大三角は、アークトゥルス(うしかい座α・0等)、スピカ(おとめ座α・1等)、デネボラ(しし座β・2等)が作る正三角形です。
3星の明るさは同じではありませんが、その差がかえって輪郭を覚えやすくします。
まずアークトゥルスを見つけ、そこから対称位置にあるデネボラを拾うと、三角形の骨組みが先に立ち上がります。
最後にスピカをつなげれば形が閉じ、春の空の中心構造が一気に見えてくるでしょう。

この並びは、ただ眺めるだけよりも、空で順番になぞるほうが理解しやすいです。
北斗七星からアークトゥルス、デネボラ、スピカへと視線を移すたびに、星座の輪郭より先にアステリズムの形が浮かびます。
季節の星探しでは、この「線でつなぐ」感覚がいちばん役に立ちます。

コル・カロリを足して春のダイヤモンド

春の大三角に、りょうけん座αのコル・カロリ(3等)を加えると、春のダイヤモンド、つまり乙女座のダイヤモンドが見えてきます。
3つの明るい星だけでは三角形で終わりますが、4星目が入ると輪郭が菱形になり、春の星空が立体的に感じられるようになります。
観望会では、この段階で「もう一つ星を足すと形が変わる」と伝えると、参加者が自分で組み立てる楽しさをつかみやすいです。
春はスピカが低く、夜半近くになるほど南東側で見えにくくなるので、20〜22時ごろに南から東の空を広めに見ると、三角形から菱形への変化を追いやすくなります。
こうした見つけ方はおすすめです。

夏のアステリズムと探し方

夏の大三角は、まず頭上近くでひときわ明るいベガを見つけるところから始まります。
そこを起点にすると、天の川を挟んでアルタイル、さらに上にデネブへと視線がつながり、星図を頭の中で組み立てやすくなるのです。
七夕の織姫と彦星が同じ空に並ぶ、あの物語もこの並びで実感しやすくなります。

ベガ(織姫)から夏の大三角を組み立てる

ベガは夏の空で最初に頼れる目印です。
星座早見を広げる前に、まずその一等星を見つけると、周囲の星が急に意味を持ちはじめます。
8月の合宿で子どもたちに「こぶし2個分あけてごらん」と伝えたら、ベガとアルタイルの間隔をすぐつかめました。
角度を体の物差しに置き換えるだけで、星の距離感はぐっと現実的になるものです。

天の川とアルタイル・デネブの位置

ベガから天の川を挟んだ向かい側にあるのが、わし座のアルタイルです。
ベガとアルタイルの間はこぶし約2個分が目安で、夏の大三角を最短で見つけるための基準線になります。
暗い空なら、その間を淡い天の川が横切り、アルタイルとデネブがその両岸に分かれて見える夜があります。
街中では味わえない見え方で、七夕の星が本当に天の川をはさんで向かい合っているのだと、静かに胸に落ちてきます。

はくちょう座がつくる北十字

ベガとアルタイルを押さえたら、次はその上にデネブを探します。
3つがそろうと大きな三角形になり、夏の空の骨格が一気に見えてきます。
デネブははくちょう座の一部で、胴体はデネブを頭にした十字形です。
北十字とも呼ばれるこの並びは、夏の大三角とは別に覚えておくと便利で、空が少しにぎやかでも方角をつかむ手がかりになります。

見ごろは7月上旬〜9月上旬の20〜22時ごろです。
6〜7月は東の空で見つけやすく、8〜9月になるとほぼ天頂からやや南西へ移っていきます。
季節の進み方そのものが、星の高さの変化として見えるわけです。
まずベガ、次にアルタイル、そしてデネブへ。
順番を決めて探すと、夏の星空はずっと読みやすくなります。

秋のアステリズムと探し方

秋の夜空は1等星が少なく、ぱっと見では少し寂しく感じられます。
ですが、その分だけペガススの大四辺形、つまり秋の四辺形がひときわ目立ちます。
4つの星を結んだ大きな輪郭が見えるだけで、空の向きが急に定まり、秋らしい星座の流れをつかみやすくなるでしょう。

ペガススの大四辺形を見つける

秋の四辺形は、ペガスス座のマルカブ、シェアト、アルゲニブと、アンドロメダ座のアルフェラッツを結んだ大きな四角形です。
アルフェラッツはα星で2等星、残りの3星も秋の空では見つけやすく、4隅の役割がはっきりしているため、初めてでも形を追いやすい配置になっています。
呼び名は秋の四辺形、ペガススの大四辺形、秋の大四辺形、秋の四角形といくつもありますが、指しているのは同じ並びです。
名前が違っても迷わず同一視してよい、という整理ができると覚えやすくなります。

見ごろは10〜11月の21時前後です。
南の空の高い所に、少し斜めを向いた大きな四角形として浮かぶので、地平線近くを探すより頭上寄りを広く見渡すほうが見つけやすいでしょう。
郊外で眺めると、四辺形の内側は意外なほど星が少なく、そこが暗く抜けるぶん輪郭が際立ちます。
四隅の星だけがすっと浮かぶあの見え方は、現場で見ると想像以上にわかりやすいものです。

四辺形からアンドロメダ座へ延ばす

秋の観望会では「明るい星がなくて地味ですね」と言われることがありますが、頭上の大きな四角形をひとつ示すだけで反応が変わります。
「あれか」と見当がついた瞬間、空全体が急に立体的になるからです。
起点を一つ渡すだけで印象が変わる、まさにそんな星並びだと言えます。
四辺形の角を確認できれば、そこから先の星座探しも一気に楽になります。

とくにアルフェラッツは、アンドロメダ座へ星をたどる入口として便利です。
四辺形の一角から隣の星へ視線をつなぐだけで、秋の代表的な星座の流れを自然に追えるので、星座早見のような役割も果たしてくれます。
まず四辺形を見つけ、そこからアンドロメダ座の方向へ視線を伸ばしてみてください。
空のどこを見ればよいかがはっきりし、観望の最初の一歩がぐっと踏み出しやすくなるでしょう。

秋の星探しの起点にする

秋の四辺形は、単独で眺めても見応えがありますが、本当の価値は周囲の星座をたどる基準点になるところにあります。
明るい星が少ない季節だからこそ、1つの形を確実に押さえることが、その夜の星探し全体の助けになります。
空の地図を広げる感覚に近く、最初の目印を持てるかどうかで見え方が変わるのです。

観望会でも、この四辺形を先に教えると、その後の案内がずっと通りやすくなります。
四角形の位置をつかみ、そこからアンドロメダ座、さらに周辺へと順に追っていけば、秋の星空は思った以上につながって見えてきます。
おすすめなのは、まず四辺形だけを覚えてしまうことです。
それだけで秋の夜空はぐっと親しみやすくなります。

冬のアステリズムと探し方

オリオン座の三ツ星は、冬の星空でいちばん手がかりにしやすい目印です。
腰の位置に等間隔で並ぶ3星を先に見つけておくと、そこからベテルギウスやシリウス、プロキオンへ視線を運ぶ順番が自然に決まり、星の名前を知らない段階でも迷いにくくなります。
冬は南の空に1等星が集中するので、見つけた星同士をつないでいくだけで、冬の大三角から冬のダイヤモンドまで広がりを追いやすいでしょう。

オリオンの三ツ星を起点にする

冬の夜空では、まずオリオン座の三ツ星を見つけるのが近道です。
腰のあたりに等間隔で並ぶ3つの星は形が覚えやすく、周囲の明るい星に惑わされにくいからです。
1月の遠征でも、三ツ星を指標にすると初心者がベテルギウス→シリウス→プロキオンの順で自力でたどれました。
起点を三ツ星に固定した案内は、星座早見の知識がまだ浅い人にも再現しやすい方法だと実感します。

三ツ星が見えたら、そこを“地図の中心”として周囲を見渡しましょう。
オリオン座の左上に赤みを帯びたベテルギウスがあり、ここから冬の大三角へ入りやすくなります。
星の位置関係を一度つかむと、次の観察でも同じ順序でたどれるため、冬の星空を覚える最初の練習としてとても扱いやすいのです。

冬の大三角の3つの星

冬の大三角は、シリウス、おおいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスでつくる三角形です。
いずれも1等星なので、夜空が澄んでいれば輪郭のはっきりした明るさで見つかります。
オリオン座の左上のベテルギウスから左下のシリウスへ、さらに左上のプロキオンへと視線を移すと、3辺がつながって大きな三角形が浮かび上がります。

この並びが冬らしいのは、南の空に明るい星が集中しているからです。
見つける順序が決まっていると、星座の名前を丸暗記しなくても位置関係で理解できます。
見ごろは12〜2月の20〜22時ごろで、南の空を広く見渡す時間帯にちょうど重なります。
冬の星空入門に向いている理由は、明るい星が“点在”ではなく“まとまって”見えるところにあるでしょう。

6つの1等星でつくる冬のダイヤモンド

視野をもう少し広げると、冬の大三角だけでは終わりません。
シリウス・リゲル・アルデバラン・カペラ・ポルックス・プロキオンの6つの1等星を結ぶと、冬のダイヤモンド、つまり冬の大六角形が見えてきます。
ひとつひとつは別の星座に属していますが、空の中では大きな輪のようにつながり、冬の夜空の骨格を作っています。

この六角形は広く散らばっているので、最初から全体を一気に捉えようとすると少し難しく感じます。
そこで、こぶしを何個分か数えながら視線を移すと、星の間隔が体でつかみやすくなります。
空気が澄む冬は明るい星のコントラストが高く、線で結んだ形を想像しやすいのも利点です。
まず三ツ星を起点にして三角形を押さえ、そこから六角形へ広げていく流れが、もっとも覚えやすい探し方になります。

通年で楽しめる代表的なアステリズム

北斗七星、オリオンの三ツ星、すばる(プレアデス星団)、ヒアデスのような並びは、季節が変わっても夜空の目印として役立ちます。
なかでも北斗七星は方角を知る実用性が高く、すばるは肉眼と双眼鏡で印象ががらりと変わるため、見つける楽しさと観察の深さを同時に味わえるのが魅力です。
見かけの並びに注目すると、星座絵とは違う「夜空のかたち」が見えてきます。

北斗七星と北極星の見つけ方

北斗七星はおおぐま座の腰から尾を作る7つの明るい星がひしゃく形に並んだもので、古くから方角探しの目印として親しまれてきました。
柄先の2星を約5倍延ばすと北極星に行き着くので、夜空で北の方角を確かめたいときにとても実用的です。
観望会でこの線を実演すると、北極星が一発で見つかることに驚く人が多く、星を頼りに旅をした理由がすっと腑に落ちます。
オリオンの三ツ星のように冬の空で目立つ並びもありますが、北斗七星は季節をまたいで使える「空のコンパス」だと言えるでしょう。

すばる(プレアデス)とヒアデス

すばる(プレアデス星団M45)はおうし座にある散開星団で、肉眼では5〜7個、双眼鏡なら数十個の青白い星が見えます。
冬の観望会で双眼鏡を向けると、肉眼では数個だった星が一気に増えて見え、参加者が思わず声を上げる場面が定番です。
しかもこれは見かけだけの並びではなく、実際に重力で結びついた星団なので、アステリズムとは厳密に区別されます。
同じおうし座のヒアデスはV字に見える広がった星団で、すばるより近く、見比べるとまとまり方や広がり方の違いがよく分かります。
おすすめです。
双眼鏡でじっくり見てみましょう。

南斗六星・小北斗など

北斗七星以外にも、各地で語り継がれてきた並びは少なくありません。
いて座の南斗六星は南の空で目を引くまとまりとして知られ、こぐま座の小北斗は北の空で北極星をたどる手がかりになります。
こうした並びは、星座線を覚えるための記号というより、昔の人が夜空をどう読んでいたかを映す手がかりです。
季節の大三角だけを追うよりも、通年で使える目印をいくつか持っておくと、観察の入り口がぐっと広がります。
おすすめの見方は、まず北斗七星とすばるを押さえ、次に南斗六星やヒアデスへ視野を広げることです。
夜空は、知っている並びが増えるほど面白くなります。
しましょう。

アステリズムを見つけるコツ

星の並びを空で見つけるときは、いきなり全体像を追わず、まず最も明るい1等星や目立つ並びを1つつかむのが近道です。
そこを起点にすると、暗い星を数えるよりも視線の移動が少なく、頭の中で星図を組み立てやすくなります。
見つけた星を「始点」にして、次の星へ順に線をたどっていく感覚を持つと、初心者でも迷いにくくなります。

明るい星を起点に線でたどる

星座の輪郭は、すべての星を均等に探すより、ひときわ明るい星から出発したほうが追いやすいものです。
明るい1等星は視界の中で見つけやすく、街明かりがある場所でも手がかりになりやすいからです。
観望会でも、最初に「この星を見つけましょう」と1つ示すだけで、参加者の視線がそろい、そこから隣の星へ自然に移れます。
実際、スマホを見続けていた参加者が画面を伏せて10分ほど待つと、「さっきより星が増えた」と驚く場面がよくあります。
暗順応が進むと、始点にできる星そのものが増えるので、探しやすさが一段変わるのです。
明るい星を足場に、次の星、さらにその次へとたどりましょう。

こぶしと指で角度を測る

腕を伸ばしたときのこぶし1個分は約10度、指1本は約2度です。
この体の物差しを覚えると、星と星の間隔を数字で言われなくても見当がつきます。
たとえば「こぶし2個分なら約20度」と考えれば、並びの長さをざっくりつかめるので、地図を見なくても空の中で位置関係を追いやすくなります。
こぶしと指の角度合わせは子どもにも大人にも有効で、現場で教えると「次の星まであとこぶし1個」と自分で探し進められるようになります。
こうした体の物差しは、星座アプリの表示を頭の中で実空に置き換える橋渡しにもなります。
まずは腕を伸ばして、こぶしと指の感覚を確かめてみてください。

見やすい場所・時間・環境を選ぶ

見え方を左右するのは、空の明るさだけではありません。
強い光を避ければ市街地でも1等星でできた大三角は十分見えますし、月明かりの少ない新月前後を選ぶと、輪郭はさらに浮き上がります。
暗順応には15〜20分ほどかかるため、そのあいだにスマホの明るい画面を見ないことが、見える星を増やすいちばん手軽な準備です。
筆者が観望会で画面を伏せてもらうと、10分ほどで「さっきより星が増えた」と反応が返り、暗順応の効き方がはっきり伝わりました。
星座アプリで方角と高度を確認しつつ、最後は自分の目で明るい星から線をたどる流れがいちばん確実です。
準備と環境を整えてから空を見上げると、探す楽しさがぐっと増します。

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宮沢 拓海

元プラネタリウムスタッフ。年間60夜以上の観測遠征を続けるフリー天文ライター。星空案内人の資格を持ち、全国の観測スポットと季節の星空ガイドを得意とします。

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