観測スポット初心者向けall肉眼

銀河の森天文台(陸別町) — 日本最大級の公開望遠鏡で楽しむ星空の街

更新: editorial

概要

天文台ドーム内の大型望遠鏡

銀河の森天文台(りくべつ宇宙地球科学館)は、北海道足寄郡陸別町にある公開天文台です。
陸別町は1987年に環境庁から「星空の街」に選定され、1997年には「星空にやさしい街10選」にも認定された、日本屈指の星空環境を誇る町です。

天文台には、一般公開型としては日本最大級となる口径115cmの反射望遠鏡が設置されています。
この望遠鏡を通して、肉眼では見えない星雲や銀河の姿を間近に観察できます。

観測環境

陸別町は北海道の内陸部に位置し、周囲に大きな都市がないため光害が極めて少ない環境です。
冬季は大陸性の高気圧に覆われて晴天率が高く、気温が下がることで大気の透明度も上がります。

標高は約340mとそれほど高くはありませんが、周囲の平坦な地形と相まって、地平線近くまで開けた視界が確保されています。
条件の良い夜には天の川が鮮明に見え、低緯度オーロラが観測されることもあります。

施設と設備

メインの115cm反射望遠鏡に加え、30cm反射望遠鏡2基と25cm反射望遠鏡1基、4連太陽望遠鏡も設置されています。
昼間は太陽の黒点やプロミネンスを観察でき、夜間は季節の天体を専門スタッフの解説付きで楽しめます。

館内にはプラネタリウムや宇宙・地球科学に関する展示もあり、天候に恵まれなかった場合でも充分に楽しめる施設構成です。

アクセスと利用案内

帯広市内から車で約2時間、とかち帯広空港からは約2時間30分です。
公共交通機関でのアクセスは限られるため、レンタカーの利用が推奨されます。
冬季は路面凍結に注意が必要です。

開館日は水〜日・祝日(月火休館)で、夏季は14時から22時30分、冬季は13時から21時30分です。
観望会は予約不要ですが、団体の場合は事前連絡が推奨されています。
駐車場は無料で利用できます。

観測のコツ

陸別町は日本でも有数の寒冷地で、冬季は氷点下20度を下回ることもあります。
防寒対策は万全にしてください。
カイロ、防寒着、手袋、帽子は必須です。
望遠鏡の接眼レンズが曇ることがあるため、レンズ拭きも持参すると便利です。

夏季は比較的過ごしやすく、天の川の観測に適しています。ただし虫除け対策は忘れずに。春と秋は銀河や星団の観測に好条件が揃います。

この記事をシェア

関連記事

観測スポット

プラネタリウムの楽しみ方|初めてでも10倍味わうコツ

観測スポット

プラネタリウムの楽しみ方|初めてでも10倍味わうコツ

プラネタリウムは、天候や光害、時間帯に左右されず満天の星を再現できる半球状ドームの屋内施設で、約15分の星座生解説と約30分の番組を合わせた45〜50分前後の上映が標準です。

観測スポット

光害とは?星が見えない原因と4つの種類

観測スポット

光害とは?星が見えない原因と4つの種類

光害(ひかりがい)とは、過剰または不適切に設置・運用された人工照明から漏れた光が、夜空や周囲の環境に悪影響を与える現象である。照明学会が示す「良好な照明環境が漏れ光によって阻害されている状況」を噛み砕けば、本来照らす必要のない方向へ逃げた光が大気中で散乱し、星の光を埋もれさせてしまう状態だ。

観測スポット

日本一星が綺麗な場所は?暗さで選ぶ全国の名所

観測スポット

日本一星が綺麗な場所は?暗さで選ぶ全国の名所

日本一星が綺麗な場所とは、阿智村、波照間島、石垣島のように、異なる根拠で「日本一」を名乗る場所が並び立つテーマである。筆者は年間60夜以上の観測遠征を重ねるなかで、観光PRの「日本一」を信じて訪れた先が必ずしも一番暗くないと何度も知り、暗さは宣伝ではなく客観指標で比べるべきだと痛感した。

観測スポット

関西の星空スポットおすすめ10選|大阪から日帰り

観測スポット

関西の星空スポットおすすめ10選|大阪から日帰り

大阪から星を見に行くとき、意外と迷うのは「いちばん有名な場所」ではなく、「今の自分にちょうどいい場所」がどこかという点です。この記事では、関西の星空スポットを移動時間×暗さ×安全性で選べるように整理し、日帰りで無理なく動きたい人にも、天の川まで狙いたい人にも判断しやすい形でまとめます。