鬼岳天文台 — 五島列島の離島で体験する九州有数の暗い空
概要
鬼岳天文台は、長崎県五島列島の福江島にある天体観測施設です。五島市のシンボルである鬼岳(標高315m)の山腹に位置し、九州でも有数の口径60cmニュートン式反射望遠鏡を備えています。
離島特有の光害が極めて少ない環境で、本土では体験できないレベルの暗い空と星空が広がります。
観測環境
五島列島は九州本土から約100km西に位置する離島群で、最も近い大都市である長崎市からも海を隔てた距離にあります。周囲を海に囲まれているため、地平線360度にわたって人工光源の影響が少なく、ボートルスケールでクラス2の暗さを実現しています。
海洋性の気候で大気中の塵が少なく、星の色味が鮮明に見えるのも離島ならではの利点です。冬季はシーイング(大気の安定度)が良好になることが多く、惑星の表面模様観測にも適しています。
施設と利用案内
60cmニュートン式反射望遠鏡は予約制の夜間観望で使用できます。迫力ある大型望遠鏡を通して、月のクレーター、土星の環、星雲の淡い光などを間近に観察できます。
鬼岳の山腹からは五島の海と空が一体となった絶景が広がり、天体観望の前後に夕日や朝日を楽しむこともできます。
アクセス
五島つばき空港から車で約5分、福江港からは車で約15分。福江島へは長崎港からジェットフォイルで約85分、フェリーで約3時間半。また福岡空港・長崎空港から五島つばき空港への航空便もあります。
観測のコツ
離島のため天候の変化が早く、急に雲が広がることがあります。滞在日数に余裕を持たせ、複数の夜にチャンスを作るのがおすすめです。夜間の観望は完全予約制なので、旅行計画の段階で事前に予約を入れておいてください。海風が強いため、防風対策は必須です。
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